6冊目

2010年9月30日 100冊の遺書
『死にたくなんかなかった。死にたくなんかなかった』

矛盾した叫びを書き遺し、私は死んだ。

死にたくないのは本当だった。
でもそれ以上に行きたくないのも真実だった。
死んだまま生きるのか、生きたまま死ぬのかを常に迫られていた。
ずっと片方を選び続けてきたけれど、そこに答えなどなかった。
ただ過ぎていく灰色の日々だけが確かに存在した。
その日々の終わりに朱色でピリオドを打つのが答えだと思えた。
それでも、死にたくなんかなかった。

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