1冊目

2010年9月23日 100冊の遺書
『これは自殺です。理由はありません。』


ふざけたような遺書とも言えないような遺書を残して私は死んだ。

理由はいくらでもあった。
自殺だとは思いたくなかった。

それでも残したのはたった二文だけにした。
残された人が困らぬように。
残された人が困るように。

自殺だとして諦められるように。
なぜ自殺したと諦めきれないように。

理由を知って後悔しないように。
理由が分からず苦悩するように。

誰か気づいてくれるだろうか。
誰か信じてくれるだろうか。
死にたくなんかなかったのに。

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